2015年に公開されたジュラシックワールドですが、グレイの「歯の数が足りない」というセリフは、当初から波紋を呼んでいました。
物語の終盤、最強恐竜インドミナスレックスに追い詰められた危機的状況で、突然出て来た「歯の数」という言葉に疑問を持つ人が続出したのです。
この記事では、グレイのセリフの真相について調査し、考察しています。ぜひ最後まで読んで疑問を解消してください。
【ジュラシックワールド】ストーリーの最後の歯の数が足りない意味とは?
弟グレイの「歯の数が足りない」セリフの真相
なぜ、わざわざ歯の数だなんて紛らわしい表現をしているのでしょう?
これには誤訳だという風評もあるようですが、筆者は二重の意味を持たせるためのかけ言葉として使われたのだと考察しました。
一つは、teetthの単数形toothがもつ「(噛み砕くような)破壊的な力」という意味です。
もう一つは、「大きくて歯の数が多い恐竜ほど強い」という意味です。
劇中では「より大きく、より大きな声で、より歯の数が多い」最強の恐竜を皆が求めているというセリフが頻出します。ジュラシックワールドでは歯の数が多いほど強いのだ、と示唆されているのです。
「歯の数が足りない」セリフのクレアの解釈
クレアは、ヴェロキラプトルでは強さが足りないというグレイの訴えを受け、より歯の数が多くて強い恐竜としてティラノサウルスを連想したのだと考えられます。
クレアは英語圏の人なので、teethの二重の意味にもすぐに気付いたと予想できます。結果として、彼女はティラノサウルスを檻から開放するという行動に出ました。
戦いはインドミナスレックスがモササウルスによって海に引き摺り込まれることで終わりますが、「暴君トカゲの王」T.レックスの名にふさわしい活躍と勝利でした。どうしてもティラノサウルスを出したかったという制作者の思いが感じられますね。
ティラノサウルスTシャツを着たロワリーの「ジュラシックパークはレジェンドなんだよ。僕はリスペクトしてるんだ」という発言からも、意識していることが伺えます。
【ジュラシックワールド】ストーリーで登場する歯の数が多い恐竜
海生の爬虫類で、トカゲやヘビに近い生き物です。体長は、大きいものでは16m以上にもなります。首長竜やサメなどを捕食し、海の王者の異名を持ちます。
この88という数字は、モササウルスのショーでの「(歯が)88本あるよ」というグレイの発言を根拠にしています。
また、他の恐竜についても歯の数を調べてみました。
・インドミナスレックスの歯の数:74本
・ヴェロキラプトルの歯の数:27〜30本
・ティラノサウルスの歯の数: 約60本
・モササウルスの歯の数 :40〜50本
あれ?と思いませんか。実は、現実のモササウルスの歯の数はインドミナスレックスよりもずっと少ないのです。
劇中では、数字を意図的に引き上げて88本に設定したのだと考えられます(ジュラシックワールドの恐竜たちはハイブリッド個体なので可能です)。
【ジュラシックワールド】の簡単なあらすじ(ネタバレ)
ジュラシックパークの惨劇から22年後、イスラ・ヌブラル島はリゾート施設「ジュラシックワールド」として生まれ変わりました。
ジュラシックワールドではジュラシックパークと同様、さまざまな恐竜たちに会うことができます。なかでも、ティラノサウルスをベースに多様な生き物の遺伝子情報を埋め込んだ恐竜インドミナスレックスは、大注目の存在でした。
けれどこの新種の恐竜が檻から逃げ出し、人間たちに襲い掛かってきます。オーウェン、クレア、ザック、グレイの4人はヴェロキラプトルたちの助けを借りながらインドミナスレックスに立ち向かいます。
歯が立たずに苦しい戦いとなりながらも、最後はティラノサウルスやモササウルスの助太刀を得て打ち勝ちます。4人はボロボロになりながらも無事、朝を迎えることができたのでした。
【ジュラシックワールド】の感想や評価について
物語のあちこちに謎が隠されていて、見ている最中はもちろん、見終わってからも楽しめる映画でした。
アクションが好きな人にも考察するのが好きな人にもオススメです。
「ブルー」をはじめ人間に友好的なヴェロキラプトルの登場によって、恐竜が怖いだけのパニック映画ではなくなった点も評価できると思います。
ジュラシックシリーズは謎が多々あります。疑問の声について解説した記事が以下になるので、ぜひ参考にして下さい!
まとめ
【ジュラシックワールド】ストーリーの最後の歯の数が足りない意味とは?についてまとめました。
グレイの「歯の数が足りない」というセリフは、「もっと強い恐竜じゃなきゃ勝てない」という意味だと考えられます。