根強い人気を誇る『パイレーツ・オブ・カリビアン』シリーズ。
主人公ジャック・スパロウを演じるジョニー・デップを始めとした豪華なキャスト陣はもちろん
華麗なアクションと引き込まれるストーリーから海賊映画の代名詞になりつつあります。
中でもシリーズ1作目『呪われた海賊たち』は20年経った今でも人気は衰えません。
しかし、登場人物も多く複雑な設定など一度見ただけでは疑問が残る部分も多いもの。
もちろんシリーズを通して何度も見返したりと考察が楽しいのも映画の魅力ですが
手っ取り早く疑問を解消したいという方も多いはず。
今回はシリーズ1作目『呪われた海賊たち』の要点を解説していきます。
2作目3作目についても若干のネタバレがあるので苦手な方は気を付けてください。
アステカの金貨の呪い解きにウィルの血が必要な理由はなぜ?
総督の娘エリザベス・スワンは子供の頃に漂流から救助された少年ウィル・ターナーが身に着けた金貨を彼が海賊だと疑われないよう預かり今でも大切に持っている。
青年になったウィルは鍛冶屋としてスワン総督の屋敷に出入りしている。
2人は互いに恋心を抱いていた。
親から決められた婚約者ノリントンと話していたエリザベスはコルセットの締め付けが苦しくなり失神して海に落ちたところをジャックス・スパロウに助けられた。
以上があらすじです。
このエリザベスが大事に持っている金貨がこの物語のカギとなります。
ジャックに助けられたその夜、金貨を取り返しに海賊船「ブラック・パール号」がキャプテン・ヘクター・バルボッサが街にやってくる。
エリザベスは襲われ捕まってしまいますが、狙いが自分の持つ金貨だと知り取引を持ち掛けます。
しかし、バルボッサはその約束を反故にし金貨を取り上げてしまいます。
バルボッサたちはこの金貨の呪いにかかっており、その呪いを解くためにウィルの血が必要だと言っている描写があるのですが
「海賊とは関わらないように生きてきた」というウィルの血がなぜ必要なのでしょうか。
実は、ウィルの父はジャックのブラック・パール号の元乗組員、「靴紐のビル」ことビル・ターナーでした。
ビルの息子であるウィルの血が呪いを解くのに必要なのです。
金貨の呪いとはどういうこと?
エリザベスが大切に持っていた金貨は”アステカの金貨”は実際にあった史実をもとに作られた設定です
コルテス王がアステカ王国を征服した際、アステカの人たちは虐殺をやめさせるため882枚の金貨を作り差し出しました。
しかし強欲だったコルテスはアステカを滅ぼしてしまうのです。
そのため、怒ったアステカ人は金貨に呪いをかけ、箱から1枚でも盗み出したものには未来永劫天罰を下すのです。
しかしジャックへの反乱に反対していたビルはこの内1枚を盗みだし、イギリスに住んでいる自分の息子ウィルに送りました。
そのことを知ったバルボッサは怒り、ビルの靴紐に砲弾をくくり付けられ海に落とされて死亡します。
呪いにかかったバルボッサたちは「不死身」となるのですが
いくら酒を飲んでも酔わず、食べ物は舌の上で灰になってしまうなど生きる楽しみがなくなり
苦しみだけは感じられるまさに生き地獄といった状態で早く呪いを解いて人間に戻りたい。
しかし呪いを解くためには
盗んだ金貨882枚全てを箱に戻す
盗んだ海賊たち全員の血を塗って戻す
この二つの条件が揃わなければいけません。
ウィル・ターナーはなぜ呪われた!?
ここで疑問に思うのが
ビルは金貨を盗み出しているのに呪いにかかっていないのか
もちろんビルは死ぬことが出来ませんでした。
第1作目では名前のみの登場になりますが、2作目以降で登場します。
死ねない体となったビルはディヴィ・ジョーンズに拾われ契約を交わしフライング・ダッチマンで働くことになります。
3作目でウィルはこの父親を助けるためにディヴィ・ジョーンズを倒し、フライング・ダッチマンの船長となって呪いを受けることになりました。
フライング・ダッチマン号には死んだ人間を黄泉に導く役目があり、船長として役目を果たすため永遠の命を手に入れ
10年に1度しか陸に上がれないというルールが課せられます。
役目を拒否するとディヴィ・ジョーンズのような化け物に姿を変えられてしまうのです。
役目を拒否しても10年に1度しか陸に上がれないルールは拒否できないようで、
10年にたった1日しか会えないのなら本来の自分で会いたいと奮闘しているようです。
そのたった1日はエリザベスと大切に過ごし無事に子供をもうけたようです。
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まとめ
20年もの人気を誇る『パイレーツ・オブ・カリビアン』は史実も盛り込んで作りこまれたストーリが魅力です。
呪いを解くため、金貨を盗み出した一人、ビルの代わりにウィルの血を求めてイギリス海軍なども巻き込んで大乱闘
迫力あるアクションシーンにもハラハラと引き込まれてしまいます。
今回解説した呪いについて理解して作品を見てみるとまた新たな考察がはかどるかもしれません!