【竜とそばかすの姫】酷評なのはなぜ?ひどい・つまらない理由まとめ!

2021年7月に公開された「竜とそばかすの姫」は2022年1月の日本アカデミー賞で優秀アニメーション作品賞を受賞、興行収入も66億円を突破しました。

「時をかける少女」や「サマーウォーズ」でおなじみの細谷守監督の最新作ということもあり、公開にあたっては大きな注目と話題を呼びました。

しかし、映画を観た人の中には「ひどい」「つまらない」といったようなネガティブな意見もあるようです。

今回は、そんな「竜とそばかすの姫」がひどい・つまらないと言われている理由について考察していきます。

目次

【竜とそばかすの姫】酷評なのはなぜ?3つの理由

「竜とそばかすの姫」が一部の視聴者から酷評されているのはなぜなのか。実際に映画を観た人のネットの意見をもとに3つの理由をあげていきます。

  1. 設定がわかりづらい
  2. 虐待シーンが描かれている
  3. 「美女と野獣」の影響を大きく受けている

①設定がわかりづらい

作中では、現実世界と”U”と呼ばれる仮想世界を行ったり来たりします。また、”U”の中ではひとりひとりが”As(アズ)”というアバターを持ち、それをもう一人の自分とし、第2の現実として”U”があるという設定があります。

インターネットに詳しくない人からすれば、この時点で抵抗を感じるのも無理はありません。

また、作中でこの設定に関して詳しい説明もないため、わからない人は最後まで理解できず、置いてけぼりとなってしまう人もいたようです。

子供だと尚更難しいのかもしれないですね。

②虐待シーンが描かれている

昨今、日本でも大きな問題として取り上げられていることもあり、特に小学生以下の子供を持つ親世代からは、虐待シーンが作中に描かれていることに否定的な意見がありました。

非常にセンシティブな問題なので、今後の扱い方も含めて慎重に考えていく必要があります。

③「美女と野獣」の影響を大きく受けている

公式で「インターネットの世界の美女と野獣を彷彿とさせている」と発表されており、竜とそばかすの姫の中で、美女と野獣の印象的なシーンがそのまま使われている場面があります。そのことに対して引っかかる視聴者もいるようです。

美女と野獣のオマージュであることは、細田監督も自身で発言されていたことではあります。

しかし、何も知らず映画を視聴された方は美女と野獣の「パクリ」だと感じてしまうそうです。

そこに引っかかってしまうのでしょう。

また、「サマーウォーズ」とも仮想空間が舞台となっているという点で世界観が似ていますが、「進化しているのは映像だけで内容が劣化している」との厳しい意見もあります。

美女と野獣のオマージュについては、以下に詳しくまとめてあるのでぜひ参考にして下さい!

【竜とそばかすの姫】ひどい・つまらないと言われる理由について

ひどい・つまらないと言われる理由は主に3つです。

  1. ストーリーがつまらない
  2. 主人公に魅力がない
  3. ラスト30分がつまらない

①ストーリーがつまらない

「多くのエピソードが詰め込まれていて終わりがどれも中途半端」

「結局何が伝えたかったのかわからず観終わったあとにモヤモヤが残る」

などの意見があるように、ストーリーに疑問を感じている人がいるようです。

たしかに、物語の中で展開されるエピソードは

「母親が亡くなったことによって主人公がトラウマを持っている」

「仮想空間と現実空間を行き来する」

「同級生に恋をしている」

「虐待を受けている少年がいる」

「仮想空間で”竜”が暴れている」

・・・。

その他にも物語が同時に展開されていきます。

これらのエピソードを約2時間の上映時間で収めようとすると、どうしてもひとつひとつの内容が薄く、全体として印象に残らないストーリーとなってしまいます。

このような理由からつまらないと感じてしまう人がいるのも納得ができます。

②主人公に魅力がない

主人公に共感できない」主人公を好きになれない」という声もあるようです。

作品を通して伝えようとしているメッセージが先行して、主人公・鈴(すず)は作品の制作者たちの思いに振り回されているようなイメージを筆者も感じました。

映画を楽しむ上で、登場人物に感情移入して共感できるか、という点は重要なポイントになるので、そこに共感できない視聴者からはネガティブな意見が出るのも当然です。

③ラスト30分がつまらない

本来であれば、映画のラスト30分はクライマックスで観ている人が最も楽しみにしている時間でもあります。

しかし、竜とそばかすの姫ではそのラスト30分がつまらないという意見もあるようです。

観ている人が望むような展開にはならず、かといってその想像を超えて満足したものでもないという結果に違和感を感じた視聴者が少なからずいるのでしょう。

【竜とそばかすの姫】の面白いと言われるところ

竜とそばかすの姫の見どころは、なんと言っても圧倒的な主人公の歌唱力とそれに絶妙に合った作画だと言えます。

それまでのストーリーなどに関係なく、音楽が流れるシーンでは毎回観ている人を惹きつける独特なものがあります。

普段の生活ではあまり感じることのできない「感情が高まる」貴重な体験として、作中の歌と映像を一緒に鑑賞するだけでも竜とそばかすの姫を観る価値はあると思います。

【竜とそばかすの姫】ストーリーが伝えたいこと

現代社会とリンクするところも多くあることから、この作品を通して「少しでも前向きに生きるための勇気が持てたり、新しい一歩を踏み出すきっかけになってほしい」

そのようなメッセージを伝えたいのではないでしょうか?

しかし、これに関しては観た人によって受け取り方は異なるでしょう。

正解はないと思うので、それぞれが観たままの感性を大切にしてもらいたいと思います。

竜とそばかすの姫は、以下の内容も検索されています。ぜひ参考にして下さい!

まとめ

「竜とそばかすの姫」が酷評される理由は以下です。

  1. 設定がわかりづらい
  2. 虐待シーンが描かれている
  3. 「美女と野獣」の影響を大きく受けている

「竜とそばかすの姫」がひどい・つまらないとされる理由は以下です。

  1. ストーリーがつまらない
  2. 主人公に魅力がない
  3. ラスト30分がつまらない

ですが、事実として興行収入は66億円を突破しており、日本アカデミー賞で優秀アニメーション作品賞を受賞、第74回カンヌ国際映画祭オフィシャル・セレクションでは「カンヌ・プルミエール」部門にも選出されました。

このことから、日本だけでなく世界の映画祭でも絶賛され、「竜とそばかすの姫」が文字通り大ヒット作品であることには間違いありません。

多くの人の目に止まればいろんな意見があるのは当然です。ここまで賛否両論さまざまな意見があることこそが「竜とそばかすの姫」という作品に大きな価値があるという証明であると筆者は考えています。

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