2021年7月に公開された「竜とそばかすの姫」は2022年1月の日本アカデミー賞で優秀アニメーション作品賞を受賞、興行収入も66億円を突破しました。
「時をかける少女」や「サマーウォーズ」でおなじみの細谷守監督の最新作ということもあり、公開にあたっては大きな注目と話題を呼びました。
しかし、映画を観た人の中には「ひどい」「つまらない」といったようなネガティブな意見もあるようです。
今回は、そんな「竜とそばかすの姫」がひどい・つまらないと言われている理由について考察していきます。
【竜とそばかすの姫】酷評なのはなぜ?3つの理由
竜とそばかすの姫…え?なに観てた?くらいの印象。
— めたろ (@mementmeme) July 21, 2021
主人公の魅力がなさすぎて困った。
無理矢理詰め込んだ感も困った。
この映画年齢制限あったかな?
12歳以上の方がいいような。
こんなにつまらない映画久しぶり過ぎて逆に驚いてる。
「竜とそばかすの姫」が一部の視聴者から酷評されているのはなぜなのか。実際に映画を観た人のネットの意見をもとに3つの理由をあげていきます。
- 設定がわかりづらい
- 虐待シーンが描かれている
- 「美女と野獣」の影響を大きく受けている
①設定がわかりづらい
インターネットに詳しくない人からすれば、この時点で抵抗を感じるのも無理はありません。
また、作中でこの設定に関して詳しい説明もないため、わからない人は最後まで理解できず、置いてけぼりとなってしまう人もいたようです。
子供だと尚更難しいのかもしれないですね。
②虐待シーンが描かれている
竜とそばかすの姫、話題に上がってる虐待シーンに関して大まかにこういう表現はあるけどこれはないよ、みたいなの箇条書きにしとく
— 柚紗(ゆさ) (@yusa_vitamin) July 26, 2021
そのシーンに関してのみネタバレ有りの内容なので拡散とかは自由にしていいけど何が貴女のトラウマか知らないので観るなら当たり前だけど自己責任で pic.twitter.com/B5KVZjRohd
非常にセンシティブな問題なので、今後の扱い方も含めて慎重に考えていく必要があります。
③「美女と野獣」の影響を大きく受けている
美女と野獣のオマージュであることは、細田監督も自身で発言されていたことではあります。
しかし、何も知らず映画を視聴された方は美女と野獣の「パクリ」だと感じてしまうそうです。
そこに引っかかってしまうのでしょう。
また、「サマーウォーズ」とも仮想空間が舞台となっているという点で世界観が似ていますが、「進化しているのは映像だけで内容が劣化している」との厳しい意見もあります。
美女と野獣のオマージュについては、以下に詳しくまとめてあるのでぜひ参考にして下さい!

【竜とそばかすの姫】ひどい・つまらないと言われる理由について
竜とそばかすの姫アマプラで見たんだけど、最後までちょっと私には意味が分からんかったなぁ…何も解決してない気が…🙃美女と野獣オマージュ?と歌はよかったくらいで、表現したいことは頭ではわかっているもののストーリーがあまりにもひどい気がして、私にはうーんって感じだったなぁ😧
— △虚無痛(きょむつ)△ (@TETSUOtoNAOMI) August 23, 2022
ひどい・つまらないと言われる理由は主に3つです。
- ストーリーがつまらない
- 主人公に魅力がない
- ラスト30分がつまらない
①ストーリーがつまらない
などの意見があるように、ストーリーに疑問を感じている人がいるようです。
たしかに、物語の中で展開されるエピソードは
「母親が亡くなったことによって主人公がトラウマを持っている」
「仮想空間と現実空間を行き来する」
「同級生に恋をしている」
「虐待を受けている少年がいる」
「仮想空間で”竜”が暴れている」
・・・。
その他にも物語が同時に展開されていきます。
このような理由からつまらないと感じてしまう人がいるのも納得ができます。
②主人公に魅力がない
作品を通して伝えようとしているメッセージが先行して、主人公・鈴(すず)は作品の制作者たちの思いに振り回されているようなイメージを筆者も感じました。
映画を楽しむ上で、登場人物に感情移入して共感できるか、という点は重要なポイントになるので、そこに共感できない視聴者からはネガティブな意見が出るのも当然です。
③ラスト30分がつまらない
しかし、竜とそばかすの姫ではそのラスト30分がつまらないという意見もあるようです。
観ている人が望むような展開にはならず、かといってその想像を超えて満足したものでもないという結果に違和感を感じた視聴者が少なからずいるのでしょう。
【竜とそばかすの姫】の面白いと言われるところ
「竜とそばかすの姫」
— 色々と残念なぽち (@zannenna_pochi) September 22, 2022
と言う映画をプライムビデオで観ました。
人間のコンプレックス
それらの葛藤から成長して行く話は
自分の経験と重ね共感し易かったです。
また、クライマックス時の
細やかな表情の表現は素晴らしく
目を見張るものが有りました。
面白い映画でした。
それまでのストーリーなどに関係なく、音楽が流れるシーンでは毎回観ている人を惹きつける独特なものがあります。
普段の生活ではあまり感じることのできない「感情が高まる」貴重な体験として、作中の歌と映像を一緒に鑑賞するだけでも竜とそばかすの姫を観る価値はあると思います。
【竜とそばかすの姫】ストーリーが伝えたいこと
そのようなメッセージを伝えたいのではないでしょうか?
しかし、これに関しては観た人によって受け取り方は異なるでしょう。
正解はないと思うので、それぞれが観たままの感性を大切にしてもらいたいと思います。
竜とそばかすの姫は、以下の内容も検索されています。ぜひ参考にして下さい!
まとめ
「竜とそばかすの姫」が酷評される理由は以下です。
- 設定がわかりづらい
- 虐待シーンが描かれている
- 「美女と野獣」の影響を大きく受けている
「竜とそばかすの姫」がひどい・つまらないとされる理由は以下です。
- ストーリーがつまらない
- 主人公に魅力がない
- ラスト30分がつまらない
ですが、事実として興行収入は66億円を突破しており、日本アカデミー賞で優秀アニメーション作品賞を受賞、第74回カンヌ国際映画祭オフィシャル・セレクションでは「カンヌ・プルミエール」部門にも選出されました。
このことから、日本だけでなく世界の映画祭でも絶賛され、「竜とそばかすの姫」が文字通り大ヒット作品であることには間違いありません。
多くの人の目に止まればいろんな意見があるのは当然です。ここまで賛否両論さまざまな意見があることこそが「竜とそばかすの姫」という作品に大きな価値があるという証明であると筆者は考えています。